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【CNN】アメリカ南部の社会的弱者が欧州の「グリーン」なエネルギーの代償を払う?

2021.7.13

元記事はこちらから。

CNNは2021年7月9日、「How marginalized communities in the south are paying the price for ‘green energy’ in europe」と題した記事を発表した。

記事では、ノースカロライナ州で木質ペレット工場の近くに暮らす男性を取材。8年前に世界最大の木質ペレット生産者の工場が操業開始してから、騒音や粉塵に悩まされている。工場の稼働以来、妻と息子の持病である喘息が悪化したという。

工場ではアメリカ南部の広葉樹をバイオマス燃料の木質ペレットに加工している。約6400キロ離れた欧州で10年以上前に掲げられた欧州再生可能エネルギー指令では、バイオマス燃料を風力や太陽光と同じように再生可能エネルギーと位置付けた。

木を燃やすことは石炭の燃焼よりも大量の炭素が大気中に放出されるともいわれるが、持続可能性へのコミットメントという大義の下、木質ペレット工場の操業が続いているようだ。